アストラエアの白き永遠 −White Eternity− 一言レビュー 優しい雪の降る街で今、贈り物を還す グラフィック 8点 シナリオ 8点 ボリューム 9点 快適さ 9点 満足度 8点 総プレイ時間 50時間 総合評価 86点 |
ストーリー |
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シナリオ感想 |
実にファンタジックな設定ですが、 主人公たちの持つ設定は重く、暗く、 その能力を持つがゆえに家族たちに捨てられ、 離別することとなる彼らの思いを丁寧に描いていく、 家族愛をモチーフにした物語です。 ふわふわと甘く白いのかと思えば大間違いであり、 家族との軋轢を押し潰されそうな思いで語っていきます。 その果てにはまぎれもない愛情が潜んでいるのですが、 淡々と進んでいくようでいて、 花びらが一枚一枚開いて行くかのような緩やかさがあり、 一つ一つのシナリオにボリュームがあります。 ヒロインや主人公たちの葛藤をとても丁寧に描いており、 それがいささか冗長になっている所もありますが、 全体的に家族をモチーフにした クオリティの高いシナリオだと思います。 ただ、重いシナリオのために 先を急ぎたくなくなる不思議さがありますね。 やや癖の強い設定ながらも、 様々な家族愛をとても丁寧に描けています。 |
快適さ |
システムはとても快適です。 さすがはdramatic create。 アドベンチャーで必要なシステムはほぼすべて搭載されています。 次の選択肢かチャプター、未読テキストまで一気に飛べるモード、 バックログからのシーンジャンプも完備で非常に快適。 オートモードの速度もとても細かに設定可能です。 セーブデータがその時の場面のCGと何月のどのルートかのみ 表示なのがやや難ですが、 総じて使いやすいシステムだと思います。 |
グラフィック |
グラフィックは目の大きな非常に可愛らしい絵柄。 特にその目の描き方が特徴的で、好き嫌いが分かれると思われます。 最初はう〜んと思っていても、そのうち慣れるレベルですが。 ややハンコ絵な所があります。 立ち絵のクオリティも良く、 雪が降っている演出がとても素晴らしいですね。 背景の塗はやや差があり、雑に感じる物もあります。 人物の塗はややシンプルよりですが、特に問題ありません。 CGの枚数は差分抜きで120枚。 ちびキャラがそのうち22枚です。 差分もたっぷりとあり、差分の無いCGのほうが珍しいので、 実際の枚数よりもかなり多めに感じます。 主人公の顔を極力描かないようにしているようですが、 ログで主人公の顔がきっちり表示されますので、 描いたほうが良かったと思います。 塗は立ち絵とさほど変わりありません。 |
プレイ時間&総評 |
プレイ時間は約50時間。 時間が表示されないタイプですので、約の時間です。 プラチナトロフィーを取得しています。 ファンタジックな世界設定で可愛らしい絵柄でありながら、 その真逆を行く非常に重い人物設定と、 家族愛をモチーフに描かれた物語です。 この世界の謎とヒロイン達をとても丁寧綴っています。 物語は長く、いささか冗長なきらいもありますが、 こういうファンタジックな設定がお好きで ボリュームのある作品を探しているならばお勧めです。 |