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らぶChuChu!

 

 

一言レビュー

好感度MAXで妄想展開

 

グラフィック 6点
シナリオ 6点
ボリューム 6点
快適さ 10点
満足度 6点
総プレイ時間 23時間
総合評価 67点

 

 

前作の事件終了後、起きたら突然目の前には星来がいて、

伸し掛かるように抱き付き、潤んだ瞳で拓巳を見ていた。

何が何だかわからずパニックを起こす中、

突然梨深が乱入してきて、星来は不意に姿を消した。

ふらふらとベースの外に出てみると何故か季節はいきなり夏で、

崩壊しているはずの渋谷はいつも通り、事件前のままだった。

 

首をひねる拓巳に、梨深は、ここは拓巳の心象世界で、

自分は妄想シンクロでこの世界に無理矢理入り込んできており、

実際の拓巳はここから脱出できなくなっていて

現実の世界では眠りについている。

この世界から抜け出すには、枷となっている

星来を殺さなければならないと告げた。

そうこうしているうちに、女の子たち全員が心配して妄想シンクロし、

拓巳の世界へ入り込んできて。

何とかこの世界から拓巳を救い出すべく、

ヒロインたちが奮闘する横で、拓巳の妄想が炸裂します。

 

 

全員好感度MAX状態から始まるという、正にハーレム状態。

どの女の子とさらに深い関係になるかというのも主人公次第という、

何ともうらやましいスタート状態であり、

拓巳の心象世界であるその世界では、

主人公の妄想にヒロイン達が強烈な影響を受け、

拓巳が妄想した通りの行動を取ってしまうという

正に弾けちゃった展開炸裂状態です。

本編ではほぼなかった恋愛イベントが目白押しであり、

あちらではできなかったストーリーを盛り込んだという感じで、

正にファンディスクといった体裁です。

本編との対比が凄いですね。

 

ただ、全ヒロイン判で押したかのような

パターン化があります。

恋愛イベントそのものは違うのですが、

全ヒロインの起承転結が全く同じ。

ヒロインと良い仲になった後エリンのある言葉で疑心暗鬼になり、

恋人が頑張ってそれを解消し、

ヒロインの一言で、この世界から抜け出す術を理解するという、

三行でストーリーが説明できてしまいます。

 

一人二人ならばいいものの、全員が上記パターンを踏んでいますので、

三人目以降はまたこれかと思います。

先の見える展開であり、ここまで総じて同じだと、

面白みがなくなってしまいますね。

では気に入ったヒロインのみ、と思うとボリュームがありませんし、

もうちょっと差別化を図って欲しかったと思います。

 

 

 

システムは前作のものを踏襲しており、非常に快適です。

違うのはフォントぐらいでしょうか。

作風を意識し、ポップなフォントを使用していますが、

今作に合っていて良いのではないかと思います。

その他はほぼ同じであるために、割愛します。

とても良いシステムだと思います。

 

 

 

グラフィックは前作同様目元に非常に癖のある絵柄。

前よりは大分癖がマシになっており、

比較的パッケージ寄りになっているでしょうか。

絵の塗はややシンプルなのですが、

突出した特徴はありません。

立ち絵は表情や服装バリエーションが大分追加になっていますね。

 

CGの枚数は差分抜きで50枚+おまけの版権等のイラスト9枚。

ギャラリーでは別表示でも、服装バリエーション等で、

これは差分だろうというものは1枚と数えています。

ストーリー自体のボリュームは少ない目なものの、

これはちょっと少なすぎますね。

最低限70〜80枚ぐらいは欲しかった。

結構立ち絵のみでイベントが進行することが多いです。

そして、差分込みでのCG枚数は94枚と、

差分もかなり少ない目です。

殆ど差分はなく、あっても2枚〜3枚がほとんどです。

ちょっと少なすぎますね。

ファンディスクですので、ここは最低限頑張ってほしかったところ。

 

 

 

プレイ時間は23時間。

総プレイ時間が表示されるタイプなため、正確です。

エンディング、CG、Music、Tipsは全部集まっていますが、

メッセージ既読率は99.88%です。

1週目は5時間程度、ヒロインルートはスキップを含めて各2〜3時間ほど。

大体の人のプレイ時間が20時間前後だと思います。

 

 

前作プレイ必須であり、前作が気に入ったのならば、

とも思うのですが、ボリュームの無さと、

全ヒロインのストーリーが判で押したかのようなパターン化が、

最大のネックになります。

気に入ったヒロインのみで良いというのならといった感じですが、

そうすると激しく物足りないボリュームになってしまっています。

前作でなかった恋愛イベントをプレイしたい、というのなら良いでしょうか。

ファンディスクとしても、ちょっと勧めにくい感じです。




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