Ｃｏｄｅ：Ｒｅａｌｉｚｅ

〜白銀の奇跡〜

一言レビュー

ＣＧが異常に豪華

前回のＩＦルートであるフィーニスルート後の各人物とのシナリオ、

フィーニスとショルメのアフターストーリー、

二人の人物を選んでのショートエピソードストーリー、

本編での合間に会った歌姫カンタレラのシナリオ、

そして上記を全てプレイ後にオープンされる隠しシナリオで、

前ファンディスクのアフターストーリーのさらに後のストーリーの

大まかに分けて五本立てとなっております。

完全にファンディスク仕様であるため、

少なくとも本編をプレイしていなければ門前払いレベルになっています。

それぞれのシナリオは２０〜４０分ぐらいのものが多く、

フィーニスとショルメのアフタールートが２時間程度、

カンタレラルートが３時間程度となっている、

基本ミニシナリオ集ですね。

ただ、数は非常に豊富で、ちまちまとしたシナリオが沢山ある為、

プレイボリュームはかなり少ないのに、不思議と満足感の高い作品です。

どのシナリオも各人物の魅力を上手に描いているため、

とても丁寧に作られたショートストーリーだと思うものの、

いかんせんすべてが短いために

あっという間に終わってしまうのが少々残念です。

システムはかなり良かった前作を続投です。

アドベンチャーに必須のシステムは一通り揃っており、

殆どが使い勝手がいい。

キーコンフィグでボタンの役割を

好きなように変えられるのは素晴らしいです。

履歴からの巻き戻しが出来るのも良かった。

問題個所は前作と同じく

セーブは人物アイコンと話名とセーブした日付、

情報の詳細を見れば数行程度のテキストが表示されるだけで、

どのセーブかわかりにくい。

オートはシナリオを変更する度にもう一度

再設定しなければならないのが少々面倒ですね。

グラフィックは綺麗で繊細な絵柄。

少女漫画よりですが、あまり好き嫌いの無い華やかな作風だと思います。

立ち絵も非常に安定感があり、皆魅力的に描かれています。

シナリオ専用立ち絵や今作で描きおろされた立ち絵も大量に投入されており、

とにかく絵に関する面は非常に豪華です。

ＣＧではやや目元に不安定なものが一部ありますが、

この作品で最も特筆すべきはシナリオボリュームに対しての枚数と

彩色の素晴らしさです。

テレビにもよりますが、前作同様繊細な着彩には感嘆を禁じ得ません。

非常に華があり、目を見張るほど美しい。

その着彩の優雅な見事さは立ち絵や背景にも及びます。

とても美麗で、それぞれのＣＧの完成度が抜群です。

どのＣＧの構図も非常に凝っており、

そのずば抜けた完成度には感心することしきりです。

女性向けのアドベンチャーの着彩の繊細な美しさにはため息が零れますね。

ＣＧの枚数は差分抜きで６７枚＋おまけが１枚。

差分は少なめです。

ボリュームに対して素晴らしい枚数です。

４０分のショートシナリオ中に５枚ものＣＧが投入されているのもざらで、

とにかくＣＧ面に関してはこれでもかという

物量と完成度と情熱が投入されています。

プレイ時間は約１５時間。

時間が表示されないタイプですので、約の時間です。

プラチナトロフィーを取得しています。

どのシナリオも短いものの、とても上手に纏められている、

正にファンディスクの鑑ともいうべき作品です。

全てのキャラクターにも万遍なく愛を注いでいるのには脱帽しますね。

ＣＧの枚数まで揃えてきているのには感心させられました。

普通は多い人と少ない人が出るものなのですが。

これでボリュームがもうちょっとあればと思うのですが、

本編が気に入っているのならばプレイするのには楽しい作品です。

フルプライスで１５時間程度なのは覚悟しましょう。