フェイト/エクストラ

 

Fate/EXTRA

 

一言感想

シンプルながらサーヴァントを変えてもう一度

 

グラフィック 8点
シナリオ 8点
ボリューム 9点
システム 7点
快適さ 7点
満足度 8点
総プレイ時間 107時間
総合評価 81点

 

 

 

近未来の電脳世界においての聖杯戦争に

知らず参加することになった主人公は、記憶も思いも願いもなくし、

自分は聖杯を奪い合うという殺し合いに何故加わっているのかわからない

というあやふやな思いを抱きつつ、

ただ死にたくないという一点に縋り付いて

勝ち上がっていくことになります。

 

マスター一人につき過去の英雄を具象化したサーヴァントが付くのですが、

主人公につく彼らのキャラクター性が強烈に立っています。

淡白で個性があまりなく、芯を失っている主人公を支え、

時には親身に、時には皮肉気に、マスターを励まして

勝利へと突き進んでいくサーヴァント達に思わず魅了されます。

サーヴァントとの私室での会話や、

敵味方のサーヴァントの詳しい設定も必見です。

 

主人公につくサーヴァントは3人の中から選ぶことが可能で、

どのサーヴァントにしても大筋のストーリーは変わらないものの、

要所要所のセリフがサーヴァントごとに違っており、

彼らの秘された過去も相まって、シナリオに彩りを加えており、

サーヴァントを変えて2週目、3週目をプレイしたくなります。

また、ヒロインが二人いて、主人公の性別を男女から選べる

というのもいいですね。

 

 

 

戦闘システムはごくシンプルですが結構歯ごたえがあります。

敵味方それぞれ交互に1ターンで6つの行動を行うのですが、

ATTACKBREAKに強く、BREAKGUARDに強く、

GUARDATTACKに強いという、

じゃんけんの様な三すくみになっており、

敵とこちらが同じコマンドですとEVENとなります。

 

強い方のコマンドを出せば一方的に攻撃でき、

反対に弱いコマンドを出せば一方的に攻撃を受けることになるのですが、

弱いコマンドを出した時の被ダメージがかなりでかく、

戦闘はとてもシビアです。

戦闘を重ね、同じ敵と戦う毎に敵のコマンドパネルが

徐々に開示される数が増えていくのですが、

開示数が大部増えるまでは単純でシンプルながら、

結構戦闘の難易度は高めで噛み応えがあります。

 

 

システムは特に可もなく不可もなく。

イベント中やアリーナに入っていなければいつでもセーブ可能です。

途中からですが、□ボタンで色々な場所へ

一気に行けるようになるのもいいですね。

欲を言えば、会話時にオートモードがあったり、

戦闘の高速化があったりしたら

良かったというぐらいでしょうか。

 

 

 

グラフィックは会話時左にキャラクターイラストが表示され、

3Dのモデルが身振り手振りをして立ち位置を表現するタイプです。

3Dのモデルは比較的イラストに近く、

PSPにしては大分頑張っている方だと思います。

体のモデリングもさほど悪くはないですね。

等身は高めになっていますが、問題ないと思います。

 

極たまにCGが表示されるのもいいです。

CGはキャラクターイラストを担当している方が描いているらしく、

やや可愛らしい方向よりなものの、

華やかで塗も美しく、統一感があります。

他ゲームにいたキャラクター(に似た人物)

もだいぶ当作に登場しているのですが、

上手に自分の絵に解けませ、

見事に昇華して表現しています。

 

後は特に問題があるのは敵の種類です。

ボス・準ボスを除けばモデルは10種類ほどで、

各想海(ダンジョン)によって色違いになっており、とても種類が少ないです。

またこの敵かと思うとちょっとうんざりするものがあるのも確かであり、

もうちょっとバリエーションが欲しかったですね。

 

 

 

プレイ時間は、サーヴァントを3人・3週して、107時間。

セイバーで37時間、アーチャーで34時間、キャスターで36時間です。

殆どの会話イベントをこなし、絆イベントも起こしています。

レベルはそれぞれ43前後でクリアしました。

 

1週で30〜40時間程度ですが、

サーヴァントが3人、ヒロインが2人ということで

思わず2週目をプレイしたくなるタイプで、

携帯機としてはかなりボリュームがありますね。

全サーヴァントでプレイすると確実に100時間前後になります。

 

シナリオも結構良かったのですが、

それよりもずば抜けて良かったのが個性的なサーヴァント達です。

彼ら、彼女らの魅力や、シンプルながらも

レベル上げに腐心してしまう戦闘システムに

引っ張られる形でプレイしてしまいました。

Fateシリーズが好きな方ならば絶対お勧めですし、

Fateシリーズが初めての方でも大丈夫なようにできていますので、

やや箱庭的なものの、こういうタイプが嫌いでなければお勧めです。




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