探偵神宮寺三郎DS 伏せられた真実

 

一言レビュー

安定したクオリティの高い作品

 

グラフィック

9点

シナリオ

9点

ボリューム

8点

快適さ

6点

満足度

8点

総プレイ時間

18時間

総合評価

80点

 

 

シリーズものになっている探偵神宮寺三郎のDS第三弾。

携帯用アプリで発売されている作品に、

今作でのオリジナル、謎の事件簿六作を加えて全十二作。

安定したクオリティのストーリーになっています。

 

じんわりと心に染み入るストーリーはさすがの一言。

派手さはありませんが、地味ながらほっと心が温かくなるような

人情味あふれるものとなっており、

どの作品も高レベルで安定していますね。

二転三転する事実、手繰り寄せられるように

するすると詳らかにされていく真実と、

非常にテンポの良い作品となっております。

ただ、あまりにも都合の良すぎる、まるで証拠の類が

あちら側から歩いてきてくれているような、

会う人会う人全員が調べていることについて何らかの答えを持っており、

簡単にそれを教えてくれるのは

作為的なものを感じるのは相変わらずです。

この辺はあくまでもゲームですから、目をつぶるべきかとも思いますが。

 

ジャンルは一応推理物ですが、今回も推理を期待してはいけません。

このゲームは推理よりもドラマチックなストーリーを楽しむ、

というものであり、こちらに推理する要素はほぼなく、

推理コマンドに選択肢が一応ありますが、

何回間違っても違うといわれるだけでペナルティは全く無く、

結局は総当りコマンドになっています。

難易度はあまり高くなく、きちんと前後のお話を読んでいれば

理解できるレベルであり、低年齢層でも遊べるように作られています。

推理というよりは純粋なアドベンチャー。

それを念頭においてプレイする必要がありますね。

 

 

システムは前作のものを引き継いでいます。

セーブと履歴以外は問題ありませんね。

テンポを崩さず快適にプレイできるように作られています。

ロードする時に少し前の辺りから始まるのですが、

全部話を聞き終わってからセーブしているのに、

データから再開後は聞いていない状態になっていることもあり、

再度同じ作業をさせられるのがとても苦痛でした。

どうもセーブできるポイントというのが決まっており、

ポイントとポイントの途中でセーブしてしまうと、

前のポイントから始まるようになっているみたいですね。

ほとんどの場面でセーブできるのですが、

このシステムによりセーブできるポイントか決まってしまっています。

もっと厳密に、セーブしたポイントから始めさせてほしかったと思います。

このため、前よりプレイさせられるのが面倒で、結局DSの電源を落とさずに、

ふたを閉じてスリープモードにずっとしっぱなしになってしまいました。

後問題なのは履歴ですね。

数行なのは少し少なすぎると思います。

 

 

 

グラフィックですが、今回も完成度は高く、

神宮寺らしさが現れている渋いイラストで好感触です。

立ち絵、ムービー共に統一感があり、

概ねイメージを壊さないレベル。

前作の物より絵の出来はアップしていると思います。

洋子さんは毎作顔が違うのはご愛嬌ですが。

味のある落ち着いた色彩とあいまって、

実に良い雰囲気に仕上がっています。

 

 

 

プレイ時間は約18時間。

全てのストーリーを丁寧に読み、謎の事件簿を一通りクリアしました。

パスワードの類は全く見ていません。

前作とほぼ同量のボリュームです。

表題になっている新作の本編が7時間、

他の5作が1時間半〜2時間半程度。

謎の事件簿がそれぞれ10分ずつぐらいで、最後の物が20分程度です。

DSとしてのボリュームは普通〜やや多い目。

まずまずのボリュームでしょう。

 

作風を大事にし、神宮寺シリーズのイメージに沿って

安定して作られている、ストーリーとビジュアルに関しては

クオリティの高い作品だと思います。

ほとんどが携帯用アプリの移植ということでDSとしてもお値段は抑えめです。

しっとりとした人間模様を描いた人情味溢れるストーリーは素晴らしい。

派手さはありませんが、ジャズの似合う実に雰囲気の良い作品であり、

従来のファンならお勧めです。

落ち着きのある、上品な作品に仕上がっていると思います。




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