グローランサー４　リターン

一言レビュー

この値段でこれは暴利

（グローランサー４をクリアしている人ならばの点）

いわゆる、グローランサー４のファンディスクです。

グローランサー４をやっていることがプレイする上での大前提になります。

要するに、これ単体でやってはさっぱりわからないですし、

そもそもキャラクターの魅力を前面に押し出したゲームですので、

全く面白くないと思います。

全体の構成としては、

となっています。

アドベンチャーなのは１〜３で、

選択肢がいくつか出てきますが、選択肢そのものが少ないので、

ゲーム攻略本がなくとも簡単に攻略可能です。

各アドベンチャーシナリオ攻略にかかるのは１時間強ぐらいの短さで、

正直これがメインコンテンツ？

と思うほど非常に物足りないボリュームになっています。

昨今のアドベンチャーは、どんなに短くとも

１０時間程度、普通は２０時間〜３０時間、

長いものでは５０時間ほどかかるものも珍しくない中、

異色なほどの短さで、これだけの内容で６０９０円も取るだなんて、

ハッキリ言わせていただければ、

ユーザー達を馬鹿にしていると思います。

シナリオ等も、片手間にさらりと作った感じが否めません。

そして凄いのが、１のアドベンチャーは

グローランサー４のクリアデータがなければ、

自動的に孤独エンディングへ強制移動されること。

各自のエンディング後のお話を見たければ、

各自のパートナーエンディングを見た、クリアデータが必要です。

つまり、フレーネとしかエンディングを迎えていなければ、

フレーネのエンディング後のストーリーしか見れないということです。

これはちょっと酷いと思います。

グローランサー４は、各自を攻略するのは大変な手間隙をかける上、

使い魔に至ってはほぼ最初からゲームをやり直さなければ、

全員の攻略は絶対にできない作りになっています。

クリアデータ入りのメモリーカードを売り出しているという

救済処置はありますが、

これだけを見ても、いかにこのゲームが不親切で、

これだけでは全部の要素を

遊べないと言うことがお分かりになると思います。

次にカルトクイズですが、

これがまた、信じられないぐらい細かい。

みっちり１〜４をやりこんだユーザーでも、

ましてや攻略本片手でも、

まず全問正解を狙うのは無理なほどのマニアさ。

これはかなり病的だと思います。

最後に別ＤＶＤになっているアニメですが、

絵崩れが少なく、

とっても綺麗だと思います。

が、気になったのはヴァレリーとイライザの絵。

このふたりはアップでもかなりの確率で絵崩れしています。

もうちょっと何とかならなかったのでしょうか。

ストーリーはちょっと暗めですが、

上手に纏め上げられていますね。

そして何より凄いのが、

エンディングに流れるエピローグ画像です。

うるし原氏が絵コンテから原画まで担当され、

全て書き下ろされており、

非常に美麗な仕上がりになっています。

最後に次回作グローランサー５の主人公がカラーで出てき、

５のメインキャラクターの影が出てしめるという形になっており、

否が応でも次回作の期待がむくむくと膨らみます。

正直に言いましょう。

このエピローグがこのゲームの中で最も秀逸な部分です（笑）

グローランサー４リターン公式ビジュアルファンブックとの

連動企画もあるので、

これだけの内容でも「良かった」

と言える人ならば、

ビジュアルファンブックも買ってみるといいと思いますが、

本自体が２６０４円しますので、

全くお薦めできません。

グローランサー５こそは長いシナリオをと、

切に希望する作品でしたね…。