逆転検事2
一言レビュー
良作のスピンオフ作品第二弾
グラフィック | 8点 |
シナリオ | 9点 |
ボリューム | 7点 |
快適さ | 6点 |
満足度 | 9点 |
総プレイ時間 | 20時間 |
総合評価 | 80点 |
「逆転裁判」での人気キャラクター御剣検事が主役のゲーム、
逆転検事の続編です。
逆転検事の一週間後のお話になります。
前回と同じく、裁判はほとんどありませんが、
敵対役が裁判官ということで、木槌をふるったり、
裁判用語を使ったりするので、裁判らしさは出ています。
全5話で、1話から5話まで話がひとつらなりに繋がっており、
5話で一気に集約される手法は踏襲。
一見かかわりのないように見える事件でも上手につなげ、
最終話で一気にたたみかけるように一本の線になる様は、
プレイヤーをぐいぐいとストーリーに引き込んでいきます。
今回は御剣検事の未来への指針を決めるという意味では
とても重要なストーリーでした。
迷いが吹っ切れた終わり方は、清々しかったですね。
さて、基本的な操作は前作と同じですので割愛します。
今回加わったロジックチェスは、ポロリとこぼした言質を元に追い詰めていき、
相手が話したくないことを暴くというシステムです。
ある特定の手順で会話を進めていかなければならず、
時間制限が存在します。
御剣検事がチェス好きだということでロジックチェスとなっており、
相手の防御がチェスの駒に例えてあるのがちょっと変わっていますが、
システム自身は他作品でも採用されているタイプですのでさほど珍しくはありません。
システムですが、基本的なシステムは前作のものそのままです。
そろそろシステムの改良をしてほしいポイントが山積みです。
強制スキップがない、セリフの履歴も基本的にない、
セーブ=中断システムをやめてほしい、
ロードを追加してほしい、全クリア後のCG閲覧をつけてほしい、
テキストスピードを変更できるようにしてほしい、等
ぱっと思いつくだけで悪い点や要望がこれだけあります。
ユーザーの声をきちんと聴いているのか疑問がありますね。
グラフィックですが、前作よりパンチが弱めです。
追い詰められた時の犯人の変貌ぶりが凄いのが
この逆転シリーズの特徴であり、良点なのですが、
今一つ劇的に変わる人物がおらず、
そこを楽しみにしていただけに残念です。
ただ、人物のアクの強さは相変わらずで、良かったですね。
プレイ時間は正確なところはわかりませんが、約20時間程度。
ほぼ自力で攻略しましたので、
プレイ時間は少々長めになっています。
攻略サイトを頼ると15時間前後ぐらいでしょうか。
携帯機としては、ボリュームはまずまずです。
綺麗にまとまった作品です。
感動要素もあり、今回は家族をモチーフにしています。
流れるようにつながっていく事件と事件、
疾走感のあるストーリーと、プレイヤーの注意を引きつけて離さない
独特の魅力のあるゲームですね。
前作のファンならとても楽しめる作品です。
ただし、前作の逆転検事の続編であり、
前作で登場した人物が身近に居続けるため、
前作をプレイしてからこちらをプレイすることをお勧めします。