逆転裁判3
一言レビュー
霊媒を許せるかどうかで評価が分かれる
グラフィック | 9点 |
シナリオ | 10点 |
ボリューム | 8点 |
快適さ | 6点 |
満足度 | 10点 |
総プレイ時間 | 22時間 |
総合評価 | 90点 |
GBAで発売されたソフト「逆転裁判3」のDS移植作です。
今までの成歩堂シリーズ完結編に位置する作品ですね。
前作までに上手くちりばめられた伏線を綺麗に回収し、
見事に纏め上げて大団円に完成させているシナリオは素晴らしいです。
特に最終話で、ある人物の視点から事件を見ることが出来たのは感激でした。
どうも人気のあるキャラクターのようなので、
これを好意的に受け止めている人は多いのではないのでしょうか。
いままで一作ずつ検事が新たに加わっていったのですが、
敵ながら最終的には憎めず、
また全ての検事が実に魅力的に描かれているのはさすがです。
ただし、今回最終話には霊媒というものが密接に関わってきます。
霊媒という本来はありえない設定が事件のキーパーソンとになるのを、
許せるかどうかでシナリオの評価がばっさり分かれると思います。
それを許容できるのならば、シリーズ最高傑作といっても過言ではないでしょう。
システムですが、前作を忠実に踏襲しているので、割愛します。
進歩が見られなかったのはいささか残念ですが、
まあ、廉価移植ですし、この辺は我慢ですね。
グラフィックですが、これもあまり言うことはありませんね。
ただ、前作より動きが綺麗になり、
ムービーの数が増えたような気がします。
キャラクターのアクの強さも相変わらず。
それでいながら、これだけ色々なキャラクターを描いているのに、
被らないところは素直に感心します。
画力の高い方なのでしょうね。
ただし。やっぱり3作全部、主要キャラクターの立ち絵、
背景は使いまわしなのは気になるところ。
一部増えているキャラクターもおりますが、
ほぼ前二作で使われている立ち絵のみだと考えていいです。
この辺に修正をもうちょっと加えて欲しかったと思います。
プレイ時間は正確なところはわかりませんが、約22時間。
ほぼ自力で攻略しましたので、
プレイ時間は少々長めになっています。
攻略サイトを頼ると20時間弱ぐらいでしょうか。
もうちょっとボリュームは欲しかったのですが。
三作同じクオリティを保って、
今回ストーリーを見事に昇華させてきたのは凄いと思います。
作を重ねるごとに進歩して行っているのは素晴らしいですね。
よくここまで完成させたと思います。
成歩堂のシリーズ最終作。
霊媒さえ許せるのならば、シリーズ最高傑作だと思います。