初音ミク

Project　DIVA　F

一言レビュー

グラフィックが進化

Vitaで発売された初音ミク　Project　DIVA　fの移植版です。

今回はfより新たに６曲追加されて全３８曲＋練習曲１となっています。

今回のビジュアルはPSP版の正当進化系。

PSPのものにシャギーをなくしてなめらかにし、

表情や仕草のクオリティUPを図っていますね。

大変魅力的だと思います。

背景やボーカロイドのダンスも素晴らしく、

現在のモジュールではかなり良い出来かと思われます。

実際のリズムアクションパートなのですが、

基本的なことは前作と同じなので割愛します。

今回新たに付け加えられたのがフリップという、

左右のスティックを弾く動作が求められるもので、

どちらを使っても、互い違いに使っても良いようになっております。

感度はなかなか良く、ちょっと動かすだけでも、大きく動かすのでもOKですので、

難易度的には特に問題ないかと思います。

他のボタンとは音が違っていて、結構楽しかったですね。

もう一つ付け加えられたのがテクニカルゾーン。

EASYは１カ所、Normal以上は複数あるようになっており、

ある特定のパートのコンボを繋げるとスコアやランクにボーナスが入ります。

実質的に全テクニカルゾーンを失敗してもクリア可能になっているのですが、

下手な人はこのテクニカルゾーンを重点的に練習すればクリアできる、

いわゆるヘルプゾーンに近いですね。

そして今回はチャンスタイムで上手にボタンを押し続け、

ある一定以上きちんとボタンを押せていれば

その後に特定の演出が入るのもなかなか良かったと思います。

今回一番の良変更点というと、

曲ごとに衣装やキャラクターを変更できて、

一度変更するとそのキャラクターと衣装で固定してくれるので、

曲を変えるたびにキャラクターを変更しなくて良かったところでしょうか。

もっとも、これはmiraiでは搭載されている機能なのですが、

その曲でのイメージに使われている衣装を所持していると、

一瞬で変えてくれるのが今回付け足された機能ですね。

これでいちいちどの衣装がこの曲向けなのかと悩む必要がなくなりました。

システムはインストールが可能で、

ローディングはPSPよりもだいぶ短縮されています。

ただし、曲を選び、スタートを押し、元の画面に戻り、

とその都度まめまめしくはいるために結構ストレスがあります。

セーブはシステムで設定できるのですが、

画面を切り換える度にオートセーブが可能なのは便利でした。

DIVAルームは今までのものと大して変わっていません。

プレゼントアイテムによってイベントが起こったり、

ボーカロイドを触ったりできるですが、

退屈なのは相変わらずですね。

一人だけ好感度をMAXにして、飽きて止めてしまいました。

エディットは触っていません。

他の方が作り、ネットにUPしたものをダウンロード可能なのですが、

トロフィー兼称号の条件としてエディットデータをUPした

というものがあるため、称号用のほとんど何もしていないものが

大量にネットに投下されており、

真面目に作ったものを探すのが至難の業です。

曲やある特定の単語での検索もできないうえに、

ダウンロード出来るのは仕草やポージング、譜面のみであり、

曲は自分で用意しなければならないと、

これをまともにプレイするのはかなり敷居が高くなっております。

グラフィックですが、先ほど述べたようにPSPの正当進化系です。

なめらかで表情豊か、仕草も美しく、

特に今回はそのダンスの素晴らしさや背景の美しさが際立っています。

非常に魅力的なビジュアルになっており、

全曲丁寧にPVを視聴しました。

複数はもちろんのこと、全員参加の曲もあり、その進化は目を見張るものがあります。

だた、表現や見た目、ダンスを頑張りすぎて

ターゲットアイコンの見辛さは相変わらずですね。

この見辛さはもうちょっと工夫してほしいところ。

3Dにも対応しているのですが、

3D対応のテレビを所持していないので未確認です。

プレイ時間は約４６時間。

どこまでやるかでプレイ時間がガラッと違ってくるタイプです。

下手か上手かでも変わってくるかと思うのですが、

曲を一通り出すには５〜７時間程度。

衣装を全部購入するのに３０〜４０時間程度。

私は全曲Hardまでプレイし、EasyとNormalはエクセレント以上、

Hardもできる限りエクセレントを狙ってみました。

EXTREMEはほとんどプレイしていません。

最高難易度のEXTREMEをプレイしたりするともっと時間がかかります。

衣装はすべて購入済み、ルームアイテムや

カスタマイズアイテムは全部購入していません。

スタジオやエディットはほとんど見ていませんので

評価には付けくわえていません。

PS3のスペックを上手に利用した、PSP進化系です。

ボーカロイドの表情や仕草が非常に魅力的で、

曲を大変うまく表現できていると思います。

今回はグラフィックの進化によりPVを見るのも楽しかった。

今までのDIVAが好きなのなら、安心して楽しめる出来だと思います。