初音ミク

Project　mirai2

一言レビュー

前作の曲を水増ししてちんまく再登場

前作同様Project　DIVAとはやや趣を変え、

等身大ではなくねんどろいどを基本のビジュアルに使用した音ゲーです。

コンセプト自体は概ね同じ。

今回はシステム自体がDIVAに近い感じに改良されていますが、

それはリズムアクションパートで後述します。

ダンスに他ボーカロイドが参加するものもあるのですが、

キャラクターは全員が固定になっており、

ボーカルチェンジの出来る曲しか

キャラクターの変更ができないのも前作同様です。

ボーカルチェンジにしても、４７曲のうち１３曲だけであり、

全員チェンジできるかというとそうではなく、

基本的にチェンジできるのは２〜４人ぐらいです。

中には全員チェンジ（ＧＵＭＩ除く）できるものも存在していますが。

実際のダンスなのですが、ねんどろいどの

ころんとしたキャラクター性を生かし、

ダンスは相変わらず愛らしいです。

ちまちまと動く手足、愛嬌たっぷりの表情も可愛らしい。

これはこれで、DIVAとは違った魅力を表現しており、

なかなか良いと思います。

今回は前作よりもボリュームアップしており、全部で４７曲。

ただし、前作の曲を全部収録しているため、

かなり水増し感があるのも確かです。

ですが２６曲が新録となっており、まずまずのボリュームかと思われます。

２６曲の中でも、DIVAと同じ曲はありますが、

一応フルサイズということで、新録としています。

そして特筆すべき点は、タッチとボタンという２タイプの譜面があるため、

１曲で６回遊べるというのもボリュームアップに寄与している所です。

実際のリズムアクションパートなのですが、

前作のように円状にサークルが配置され、そのサークルに沿って

マーカー（押すボタン）が表示されるタイプではなく、

リボン状の線にマーカーが配置されるタイプ。

リボンと同色の青い円が移動し、

マーカーにぴったり重なった時に押す（タッチ）タイプになっています。

今回ボタンは同時押しや十字キーのみ、

タッチにはタッチペンによるスライドが追加されており、

バリエーションが上がっていますね。

また、円状のサークルではなく画面を縦横無尽に走るリボンに変更したことにより、

マーカーが重ねて連続配置されることが

極端に少なくなっているのはとてもいい改良点です。

そして、DIVAの様な連続連打はあまりなく、

その為に難易度はDIVAよりも優しい目。

タッチはボタンより難易度が若干下がっており、

さらに音ゲーが苦手な人でも遊びやすくなっていると思います。

難易度は「ラクラク」「ホドヨク」「トコトン」

の３タイプなのは前作同様。

タッチ、ボタンにそれぞれ３タイプの譜面が用意されています。

前作で目立った難点はほぼ解消されています。

リボンを滑る、押すタイミングを表す青い円が大きい目で目立ちやすいため、

とても見やすくなっていますね。

ボタンのカラーリングが似ているため若干見づらいのは前作と同様なのですが、

タッチのアイコンは青、赤、黄色の三色で、マーカー自身も

ボタンよりは一回り以上大きく非常に認識しやすくて良かったです。

ボタンもこちらで色とサイズを修正してほしかったのですが。

マイルームなのですが、基本的なところは前作と同じで、

新たにDIVAシステムからコミュニケーションモード加わったのですが、

前作、DIVAとあんまり代わり映えしておらず、

ちょっと見ただけですぐ飽きてしまいました。

前作と同じく曲をフルサイズで連続再生が可能なシステムは

搭載してくれて嬉しかったです。

今回新たに加わったのが好感度という隠しパラメーター。

実はこの好感度が各キャラクター一着ずつの衣装の解放条件となっており、

これを開放するのには膨大な時間が必要となるのが大変でした。

衣装の解放条件は、曲でお願いしたかったです。

あとは、なんとぷよぷよのゲームが入っているのが凄い。

対戦できるのはプレイヤー同士か、ねんどろいど同士しかおらず、

システム自身はシンプルですが、

他ゲームをそっくり入れているのは凄いですね。

ちょっとびっくりしてしまいました。

システムは３ＤＳのカートリッジタイプということもあって、

ローディングもあまりなく非常に快適。

リズムゲーム中の処理落ちも感じられませんでした。

このレスポンスの良さはカートリッジタイプの最大の良点ですね。

今回からは曲終了後にもセーブしてくれるようになりました。

３ＤＳ本体自体が落ちることがあったので、助かる改良点です。

グラフィックですが、ねんどろいどの可愛らしさを最大限に生かしたタイプ。

目だったポリゴン欠けもDIVAで気になっていたパンチラもなく、

DIVAとは違った意味で非常に魅力的に仕上がっています。

一人だけではなく、複数がダンスに参加する曲もあり、

背景も凝っていてとても美しい。

他のキャラクターの衣装も着られるようになっているのも良改良点です。

今回はアニメーションの曲数が大分抑え目になっていますね。

もう少し少なめでも良かったと思うのですが。

プレイ時間は約５１時間。

どこまでやるかでプレイ時間が大幅に違ってくるタイプです。

下手か上手かでも変わってくるかと思うのですが、

曲を一通り出すには５〜７時間程度。

全モードを一通りプレイするのに２０〜３０時間程度。

全曲SSランクやパーフェクトを狙ったりするともっと時間がかかります。

私の場合、全モードを一通りプレイしましたが、

数曲難易度の高いものの「トコトン」はあきらめています。

衣装は全衣装購入済み、家具の類は気に入った物のみ購入しています。

ねんどろいどがとても愛らしい作品。

前作よりも曲が大幅にボリュームアップで47曲は嬉しいのですが、

前作の曲を全部入れての曲数ですので、多分に水増し感があります。

今作からプレイした方には良いボリュームなのでしょうが。

システムは改良されており、DIVA準拠、

サークル廃止で大分遊びやすくなっています。

ボタンモードはもう少しマーカーのサイズを

大きくする等の改良をしてほしかったかと。

全体的にクオリティアップしており、

難点を修正してより楽しく遊べるように

改良している企業の熱意は素晴らしいですね。

この調子でどんどんシステムを改良し、曲数を増やしてほしいと思います。