THE 鑑識官

SIMPLE2000 シリーズ Vol.70

 

一言レビュー

この値段ならばお買い得

 

グラフィック 5点
シナリオ 7点
ボリューム 4点
快適さ 6点
満足度 8点
総プレイ時間 12時間
総合評価 62点

 

 

シリーズものになっている「THE 推理」と世界観が同じゲームです。

この制作会社は、相変わらずキャラクターが魅力的ですね。

それほどストーリーにボリュームがないのに、

各キャラクターが生き生きとしています。

 

ストーリーは簡単で、主人公は科学研究所の新米鑑識官。

証拠を集めて各課に証拠品の鑑定を依頼し

それを元に事件を解決する、というものですが、

ごく簡単なストーリーながら、丁寧に作られていると思います。

ただ、綿密なトリックや推理を期待すると、拍子抜けします。

コンセプトそのものが、お手軽に推理しよう、というものですから。

 

いわば、思考パズルのようなもので、

各事件あまり難しくはありません。

ただ、すべて完璧にクリアしようとすると、ちょっと難しいのですが。

 

事件終了後、事件解決の完成度が評価されるのですが、

このシステムはよかったっと思います。

張り合いが出来ますし、すべて金メダルを集めると、

File10クリア後に、おまけが出てきます。

このおまけはちょっとした会話だったのが残念ですが…。

例えば、もう一つ事件を追加する(全国の科研で推理比べをするとか)

などしてくれれば、がんばった甲斐もあったのですが。

 

 

「THE 推理」のように、物証を調べるのに、

どこを調べていいかわからないとか、

こんな微妙なところわからないよ!

というようなちょっと不親切なシステムは改変されています。

必ず、調べるところがわかるようになっているのと、

各話の終了時だけではなく、

話の途中でセーブできるようになっているのが

今回の良い改良点だと思います。

 

メッセージ高速スキップもあると

システムとしては良かったと思いますが、残念ながらありません。

次回作からは是非入れていただければと思います。

まあ、ストーリ自体がそれほど長くないので、

なくてもそれほど困らないのですが…。

 

 

グラフィックですが、これではPSで十分表現できるレベル。

オープニングムービーもありませんし、

人物のCGもありません。

立ち絵も少ないですし、

背景はあるものの、高級ホテル、とか

高級マンション、とか言っている割には、

どう見ても普通の部屋に見えてしまうのが残念。

もうちょっとその辺のメリハリが欲しかったです。

 

それと、フルボイスと謳っている割には、

声があまり吹き込まれていません。

他シリーズでは、パソコンで会話してても声が吹き込まれていたのに対し

今シリーズは制作費節減のためか、

パソコンで会話するのは、キーボード入力、という設定にしてあるので、

パソコン会話では声が全く吹き込まれていません。

 

主人公に声が加わったのはいいのですが、

会話相手の査之介と鑑太の設定がちょっと特殊であるため、

この二人(?)との会話は内緒話をしているということになり、

声が吹き込まれていません。

これでは看板に偽り有りだと思います。

 

ただ、シンプル2000ですので、

あまり制作費にお金がかけられないのでしょうし、

この辺は妥協するべきかもしれません。

 

 

気になる点といえば、ゲームプレイ中に

キーとかピーとか耳障りな音が数分間にわたり連続して入ることがありました。

ネットで調べてみると、ほとんどの方が指摘していましたので、

これは私のPS2に問題があるのではなく、

プログラム自体に問題があるのだと思います。

 

これはシステムとして大減点レベルですね。

このゲーム自体が簡単なプログラムと音楽であるのに対し、

こういうミスがあるのは正直落胆してしまいます。

 

 

問題点もいろいろ書きましたが、

楽しく、お手軽に(値段、レベルともに)

楽しめるいいゲームだと思います。

値段分の価値はあると思いますので、

難しい話に飽きた、という方は、

頭脳の体操のつもりで遊んでみるといいと思います。

1話1時間ちょっとぐらいで遊べますし。



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