THE 鑑識官

〜緊急出動! 事件現場をタッチせよ!〜

SIMPLE DS シリーズ Vol.8

 

一言レビュー

お手軽推理アドベンチャー

 

グラフィック 7点
シナリオ 8点
ボリューム 5点
快適さ 9点
満足度 8点
総プレイ時間 10時間
総合評価 75点

 

 

PS2で発売されている「THE 鑑識官」の

続編にあたるゲームです。

前作のキャラクターはそのままに、新キャラクターが加わっています。

今回は2作目ということで

各人物の設定説明が省かれているため、

PS2の前作をプレイしてからやるのをお勧めします。

もちろんこれから入るのでも大丈夫ですが。

 

一話完結というスタンスで、テンポよく進むのも、

短いストーリーながらもキャラクターを

魅せる演出も相変わらず良いですね。

幽霊のご先祖様と猫又の鑑太と一緒に

事件を解決していくというものなのですが、

まあ確かにそういうちょっと反則気味な奥の手もありますが、

実際はきちんと主人公が通常の手段でもって

理詰めで事件を解決していく趣向になっていますので、

超常現象的な解決手段はとられません。

その点は安心してよいと思います。

 

ただ、前作と同じくお手軽に、楽しく

事件を解決しましょうというスタンスな為、

本格推理を期待してはいけません。

 

 

事件終了後、事件解決の完成度が評価されるシステムも健在です。

今回は一話〜七話まで全て金メダル(完璧)だと、

八話目が現れるという趣向で、

やっていて張り合いがありますね。

 

今回はセーブポイントが多く用意されており、

マップに出た時や、話の途中でセーブするかどうかの

選択肢が出るのもなかなか良かったと思います。

前回を踏まえてか、スキップモードもあり

(一度ストーリーを終えた後のみスキップ可)

かなりシステムが改良されていて、

プレイしやすくなっています。

 

そして何よりDSの特性を生かしているのが

タッチペンでの操作ですね。

奇をてらったものではなく、あくまでも

オーソドックスなものなのですが、やはり推理ものの類は

タッチペンとの相性が良いというのが裏付けられました。

コントロール操作より、圧倒的に快適です。

またタッチペンを使用したパズル要素のあるものもあり、

やっていて楽しかったですね。

ただ、このパズル要素というものが少しだったのが残念です。

次回はもう少しこういう趣向を出して欲しいですね。

 

 

グラフィックですが、実写を加工したもので、

前回より綺麗になっているような気がします。

DSですと、このぐらいが普通でしょう。

特に注文をつける点はありません。

 

問題といえば、今回新たに加わったキャラクターが

ほとんど事件に関わってこなかった点と、

現場で集めた証拠品をプロ達に鑑定を頼むのですが、

その鑑定先が幾つかの所に集中してしまう点でしょうか。

 

2つ目は前作でも同様だったので、

もう少し皆平等に登場するように改良されているかと期待したのですが、

そうすると事件がかなり偏ってしまうため、

無理だったのかもしれません。

 

 

私の場合はメモを取りつつ行いましたので、

プレイ時間は少々長めになっています。

通常なら7〜8時間ぐらいでしょう。

今回もかなりボリューム不足のように思えるのですが、

携帯機だとこのぐらいなのでしょうか。

奥の深いストーリーというわけではないですし、

ちょっと無理のある展開もあるのですが、

話運びはとても良いと思います。

なにより相変わらずキャラクターが生き生きとしていますね。

この値段でしたら、買って損のない作品だと思います。



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