ＴＨＥ 鑑識官２

〜新たなる８つの事件をタッチせよ〜

ＳＩＭＰＬＥ　ＤＳ シリーズ Ｖｏｌ．１５

一言レビュー

シンプルでテンポの良い遊びやすさ

「ＴＨＥ 鑑識官」シリーズの続編にあたるゲームで、

２と銘打っていますが今回で３作目になります。

前作のキャラクターはそのままに、また新たにキャラクターが加わっています。

今回も各人物の設定説明が省かれているため、

ＰＳ２版とＤＳ版の前作をプレイしてからやるのをお勧めします。

一話完結というスタンスで、テンポよく進むのも、

短いストーリーながらもキャラクターを

魅せる演出も相変わらずですね。

ただ、話によって作りのレベルが違いすぎるのがちょっと気になりますが、

全体的に変化に富んでいて楽しく遊べます。

シリーズ共通なのですが、手軽に、楽しく

事件を解決しましょうというスタンスな為、

本格推理を期待してはいけないのもそのままですね。

難易度はさほど高くはありません。

事件終了後、事件解決の完成度が評価されるシステムも続投。

今回も一話〜七話まで評価が高いと、

八話目が現れるという趣向で、

このおまけシナリオは嬉しい限りですね。

ただ、今回のおまけシナリオは本当におまけで、

作りが荒いのがちょっと残念でした。

セーブシステムも前回と同じで、特に言う事はありません。

問題ないと思います。

ＤＳの特性を生かしているタッチペンでの操作の相性もいいですね。

やはりこの手のジャンルのものはＤＳで出すのがいいと思います。

今回はアクション要素が２つほど加わっており、

アクションが苦手な方は苦労すると思います。

実際私もアクション性の高いものは苦手なので、

クリアするのにかなり苦労しました。

アクションの苦手な人用に、５回以上失敗したら自動的に進める等、

救助策を講じてほしかったと思います。

グラフィックですが、実写を加工したもので、

前回のものをほぼ使いまわしていますね。

レベルは問題ないのですが、そろそろ新たな立ち絵、

グラフィックの描き直しを行って欲しいかな、と思います。

その他は特に注文をつける点はありません。

問題といえば、今回新たに加わったキャラクターがまた、

ほとんど事件に関わってこなかった点と、

現場で集めた証拠品をプロ達に鑑定を頼むのですが、

その鑑定先が幾つかの所に集中してしまうのに拍車が掛かっている点でしょうか。

交通と生物が殆ど空気ですね。

無くっても全く問題のない部署があるのはちょっと…。

私の場合はメモを取りつつ行いましたので、

プレイ時間は少々長めになっています。

通常なら８時間ぐらいでしょう。

プレイ時間はもうちょっと欲しいですね。

複雑な伏線を張り巡らされているというわけでもないですし、

奥深い人間模様が描かれているというわけでもありませんが、

テンポ良く、楽しくタッチして遊べるという点においては、

良いレベルに昇華していると思います。

値段も手ごろですし、合間にちょっと遊ぶゲームが欲しい、

という場合に丁度良いのではないでしょうか。