バトル＆ゲット！　ポケモンタイピングDS

一言レビュー

意外とハマる豪華なおまけつきタイピングソフト

ポケモンの名前をタイプすることによって、

ポケモンを捕まえるというコンセプトのタイピングソフトです。

簡単ではありますが、一応ストーリーがあり、

研究のためにポケモンをタイプして捕まえることに協力する、

というのが大まかな流れになっており、

サポートとしてキイと依頼者のエイジが登場します。

ステージをクリアし、メダルを獲得するごとに

幾つかのステージが解放されていくタイプで、

少しずつ広がっていく世界が中々面白いです。

従来のタイピングソフトと違う点が、

ほとんどがポケモンの名前をタイプすることと、

最初から打つ文字が表示されていないことですね。

ポケモンの姿がまず表示されるのですが、

最初は名前（打つ文字）が表示されません。

文字が表示されても、２〜３文字等少しずつなのがほとんどですが、

実はちらりとでもポケモンが出てくれば

文字表示前でも早期入力が可能となっていて、

早く打てば打つほど獲得ポイントが上がります。

つまり、ただタイピングが早い、上手いだけでは

高い点数が取れなくなっているのです。

必要不可欠なのが、ポケモンの名前を暗記すること。

ステージごとに決まったポケモンしか出てきませんので、

そのステージに出てくるポケモンたちの名前を

どれだけ正確に覚えるか、ということが肝になってきますね。

単なるタイピングソフトなのではなく、暗記も必要です。

ステージ毎に目標が設定されており、目標の低い順から

銅、銀、金のメダルが獲得できます。

ステージを一通りクリアするのは誰でもできることですが、

他のステージに進むにはこのメダルの獲得数がある一定以上必要です。

丁寧にプレイしてメダルを獲得していけば特に詰まる場面もなく、

テンポよく進んでいくのでプレイしていて楽しいですね。

どれだけやりこむかでプレイ時間が変わってくるタイプだと思います。

基本的なシステムは特に問題ないですね。

ローディングも快適、リトライも簡単。

オートセーブがあり、ステージをクリアして「次へ」か

リトライを選べば勝手にセーブしてくれます。

キーボードの表示デザインやキータイプの音の変更可能、

文字入力の指の表示もありと、タイピングソフトの類は

ほとんどプレイしたことがないのでよく分かりませんが、

プレイするうえで必要なシステムはそろっていると思います。

さて、このゲームで特筆すべきことが、その付属品の豪華さです。

定価5800円という値段ながら、DSスタンド（ゲームを収納する場所付き）、

Bluetoothタイプのワイヤレスキーボード、

マクセルのアルカリ電池2本がついてきます。

キーボードは小ぶりで横幅が26センチ前後。

右横の数字キー、ファンクションキーがないのが少々残念です。

デスクトップをお使いの方でしたらサイズとキーの厚みが小さすぎて

やや打ちづらく感じますが、

ノートタイプを使い慣れている方には問題ないと思います。

キーボードはPS3でのペアリング・動作が確認出来ました。

Bluetoothに対応しているのならば大体の他機器にも接続可能らしいです。

この値段でこれだけの付属品は破格ではないでしょうか。

良くこの値段で出せたと正直感心してしまいました。

今でしたらかなり安く売られておりますし、

このキーボードの為に買っても損はないと思います。

プレイ時間は約１６時間。

全ステージクリア。

称号はタイピングチャンプ、メダル獲得数は１３１個です。

あるステージのポケモンを捕えることで一応エンディングが流れますが、

その後もいくつかステージが解放されます。

一通りプレイし、できるだけ金メダルを獲得してみました。

エンディングを迎えるだけでしたら１０時間強程度ではないでしょうか。

とにかくプレイする人がどれで満足するか、

タイプの正確さ、スピードでプレイする時間ががらりと変わると思います。

結構ムキになってプレイしてしまいましたね。

もうちょっとで金メダルを取れるという絶妙のバランスがうまいと思います。

また、初プレイではほとんど金メダルを取れず、

プレイしていくうちに高得点を取れるように

モンスター数が増えるといったシステムも

熱中度に一役買っていたと思います。

ただし、単なるタイピングソフトと違い、

ポケモンの名前を覚えるのが半ば必須の暗記ゲームでもある、

ということは要注意でしょうか。

そしてそのついてくる付属品の豪華さが素晴らしいですね。

良くできており、使い勝手が良いので、

キーボード、スタンドだけでも購入の価値があるかと思います。