英雄伝説Y 空の軌跡FC

 

一言レビュー

極悪なところで終わるエンディングに絶叫

 

グラフィック 8点
シナリオ 9点
ボリューム 7点
快適さ 7点
満足度 9点
総プレイ時間 50時間
総合評価 85点

 

 

空の軌跡の前編に当たる物語です。

主人公が新米準遊撃士(傭兵兼探偵のようなもの)

になるところから始まります。

途中で行方不明になった父親を探すためと

正遊撃士になるために国中の支部を回る内に、

国中を巻き込む大事件に関わる事になって、というようなストーリー。

 

ストーリー自体は実に王道です。

悪い意味ではなく、とても良い意味で。

各支部で出された依頼をこなしていく、

はっきり言ってお使い要素の強いゲームですが、

それだけで終わらない強烈とも言える魅力があります。

 

ストーリーののめりこみ度は他に類を見ないほど。

次々と起こるイベントに巻き込まれていくうち、

止め時がわからないほどにストーリーに引き込まれていきます。

とにかくストーリーが素晴らしくよく、

また、生き生きとした登場人物がとても魅力的です。

特に主人公であるエステルと、その相棒であるヨシュア。

もうこの二人は、セットでしか考えられません。

 

このゲームは登場人物達の造詣に拘りが深く、

単なる街にいるだけのキャラクターでも、

人物設定から環境設定まで、これでもかといわんばかりに

細部まで物凄くこだわって丁寧に作ってありますね。

 

普通のRPGのNPCなら、

いつ話しかけても大体同じ返事が返ってくるものですが、

ちょっと何か進展するごとに、

町の全員の会話が変わるのには正直脱帽しました。

今まで他会社には見られなかった、物凄い拘りだと思います。

ここまで作りこんでいるゲームは初めて見ました。

 

サブイベントも凝ったつくりで、

全部フルコンプするのにかなりの時間を要しましたが、

やっていて楽しかったです。

ただ、サブイベントもお使い的ですので、

そういうのが嫌いな人は向かないかもしれません。

 

 

システム自体はオーソドックスなものの、

ちょっと風変わりなもので出来ています。

武器や防具以外に、オーブメントと呼ばれる時計形のようなものに

クオーツと呼ばれる各種属性のある宝石のようなものを

はめ込むタイプのものが採用されていて、

このオーブメントのどの位置にどのクオーツを嵌め込むかで

使用できるアーツ(魔法のようなもの)が変化したり、

ステータスに補正がかかったりします。

 

ステータスの補正はプラスばかりではなく、

ある一定の数値は上がるが、ある一定の数値が

マイナスされるものも多くあり、

人物をカスタマイズする面白みがあります。

例えば、火属性の「攻撃」のクオーツを嵌めると、

STRプラスされるが、DEFがマイナスされる等。

 

どういう組み合わせにするかで各自の能力と

使用できる魔法がかなり変わってきますので、

これは結構面白い試みだと思います。

 

このクオーツですが、敵を倒すことにより手に入れることの出来る、

セピスという宝石のかけらのようなものをいくつか集めて

作ることになるのですが、クオーツばかり作っていると、

お金がぜんぜん足りなくなります。

 

普通のRPGでは、敵を倒すとお金を落とす事が多いのですが、

この空の軌跡では敵が落とすのはセピスと道具のみです。

ではどうやってお金を手に入れるのかというと、

依頼を達成して依頼料としてもらったり、

セピスを売り払ったりします。

要するに、セピスがクオーツとお金の元になっているのですね。

 

ラストになってもず〜っと金欠ですので、

クオーツを取るか、防具や武器を手に入れるためのお金を取るか、

その駆け引きが実に悩ましい限りでした。

 

 

戦闘は敵まで升目を移動して攻撃するタイプで、

キャラクター毎に移動できる距離と攻撃範囲が違います。

 

基本的にスピードの速い準から回ってきます。

行動順序が左上のATバーというところに表示されるのですが、

ATバーの横にボーナスアイコンが表示されることがあり、

そのボーナスアイコンがあるところで行動準が回ってくると、

攻撃力に補正がかかったり、HPが回復したり、

敵が落とすセピスが増えたりします。

 

攻撃したり、攻撃を受けたりするとCPというものが増えるのですが、

100以上の数値になるとブレイクボタンというものが点灯し、

必殺技がいつでも発動可能になります。

ブレイクボタンを押すと、強引に行動順に割り込むことが出来、

本来なら敵にまわることになっていた攻撃力UPを

こちらのものに出来たりと、戦闘に幅があり楽しかったですね。

 

 

グラフィックはずば抜けて美しかったです。

使用する画面にもよるとは思いますが、

発色が実に鮮やかで、このゲームをした後でPS2のゲームを見ると、

PS2のゲームが淡いパステルカラーに見えるほどでした。

ただ、ポリゴンがちょっとカクカクしていて、

オモチャっぽかったのが残念です。

 

それと、これだけ美しいグラフィックならば、

必殺技や魔法のエフェクト等、もっと派手で

綺麗なものに出来たはずなのですが、

上記のものがしょぼかったのでグラフィックは2点減点してあります。

 

 

惜しむらくは、ディスクレスで起動できないこと、

あとはゲームバランスがちょっと悪い事と自由度が少ない事、

パーティイン、パーティアウトが頻繁すぎることぐらいですね。

 

次のダンジョンに行くといきなり敵が強くなっていたり、

基本的に前の街へ後戻り不可能だったり、

急激にパーティアウトがあって、最大4人パーティなのに、

強引に2人に減らされたりするのがかなり辛かったです。

次のメンバーが合流するまで、

雑魚敵と戦うのも命がけになったりするので、

その辺のバランスが悪かったですね。

 

後、戦闘メンバーは最終ダンジョンを除き

強制的に決められているのが苦しかったところ。

ストーリーの仕組み上仕方なかったとはいえ、

もっと早い段階でこちらにメンバーを決めさせてほしかったです。

 

 

プレイ時間は、サブイベントをフルコンプリートしての時間です。

すべての要素をクリアせず、ストーリーを最短で

追うと20〜30時間ぐらいでしょうか。

みっちりやりこむ人には長く、

とにかくストーリーを進めたい人にはちょうど良い、

結構バランスの良いプレイ時間だと思います。

 

ただ、この作品はこれ1本では終わっていません。

なんとも極悪非道なところで終わっていますので、

中盤ぐらいまでやって面白いな、と思ったのなら、

次作の空の軌跡SCを用意しておくことをお勧めします。

ディスプレイの前で絶叫すること必至ですよ。

1本で終わらなかったことは、とても残念でなりません。



HOME    BACK

inserted by FC2 system