うたわれるもの
散りゆく者への子守唄
一言感想
綺麗にお色直しをして移植
グラフィック | 9点 |
シナリオ | 9点 |
ボリューム | 7点 |
快適さ | 8点 |
満足度 | 9点 |
総プレイ時間 | 57時間 |
総合評価 | 90点 |
シナリオはPS2版同様なので割愛します。
丁寧に攻略本と見比べてプレイしましたが、
追加のイベントやシナリオはないと思われます。
ただ、シナリオ自体は完成されており、
そのクオリティは素晴らしいと思います。
日常イベントの追加などがあれば良かったのですが。
システムですが、二人の白皇のシステムに変更になっています。
文章の履歴も見られるのですが、
1行ずつなのがちょっと辛いのも相変わらずですね。
全画面表示で画面全体に表示してほしかった。
PS2版にはなかった、オートモードも搭載されています。
シーン回想もそのまま続投です。
特に問題ないと思われます。
次にPS2版でかなりシンプルだった
シミュレーションパートのシステムですが、
基本的には二人の白皇のシステムにすげ替えらえています。
二人の白皇と違って攻撃を当てると、
必殺技や協撃以外、気力は必ず上昇するようになっています。
ただし、攻撃のバリエーションである連撃がひとつきりとなっています。
一人の人物で、複数の攻撃方法が選べなくなっているのは非常に残念。
難易度はPS2版よりも上がっているものの、
BPがかなり簡単に取得できるため、
BP値を上げてしまえば難易度はPS2版とさほど変わりませんが、
一応難易度は「普通」・「難しい」の2パターンから選択可能です。
AIも賢くなっていますね。
今回は演習だけではなく、イベント戦闘を再プレイする
戦闘回想も加わっているため、BP値がかなり上げやすくなっています。
グラフィックはかなり綺麗に塗り直されて、
一層色鮮やかで美しくなっています。
縦横比が横長になっているのですが、上下を切るだけではなく、
かなり左右を描き足しているのは好印象です。
大分昔のイラストですが、あまり古臭く感じないと思ったら、
細部がかなり修正されている模様で、
目と鼻、口のバランスがかなり描き直されています。
ポーズ自体は変わっていません。
BP割り振りの右人物グラフィックは描き下ろしになっています。
戦闘でのチビキャラも可愛らしく、本来の絵をデフォルメして、
上手に表現しており、マントや尻尾・体も動きます。
出来が良く、細かいところも綺麗に再現されています。
CGの枚数は差分抜きで46枚+おまけが5枚と、
アドベンチャーに偏っているゲームとしてはとても少なく感じます。
また、差分も少なめです。
一枚一枚のクオリティは非常に高いのですが、
ここにCGが欲しいと思うところが随所にあり、
枚数が物足りません。
また、移植に際してイベント時の追加のCGはありません。
プレイ時間は、ゲームクリアで55時間。
全ての戦闘回想、演習の戦利品を100%にし、
プラチナトロフィーを取得するのに+2時間で合計57時間です。
かなりBP値を稼いだために、私のプレイ時間はかなり長い目です。
戦闘回想や演習をこなさなければ30時間前後ぐらいになると思われます。
ボリュームとしてはやや少ない目かと思います。
偽りの仮面、二人の白皇をプレイされた方ならば、是非ともお勧めしたい。
CGの修正は本当に素晴らしく、正に移植の見本です。
シナリオの完成度はずば抜けているのですが、
ボリューム自体は偽りの仮面ぐらいになっており、少々短めです。
脇のエピソードの追加が欲しかったところですが、
シナリオ面での一切の追加がないのは少し残念でした。
名作は色あせないなと思わせた作品です。